とても自分の波長に合う、原風景的な銭湯。番台の女将さんのお話によると、昔この辺は田んぼで木造の市営住宅が建っていたらしい。人懐こい地元の常連客の方が多かった。予想通り、地元でない人間が入浴しにくることはあまりないらしく、好奇心旺盛な様子でいろいろ話しかけられた。施設は脱衣所も浴室もかなり老朽化が目立ち、髪の毛を洗っているうちにシャワーのヘッドの噴出口部分が取れてしまった。幸い、はめ直したら元通りになったが、多分あれは元から壊れていた。湯船は洗い場の奥、二層に分かれていて、お湯加減はちょうど良かった。地元常連客の方は自宅に帰ってから髪を乾かすようで、ドライヤーが常備されていない。髪を乾かしたいからドライヤーを貸して欲しいと頼むと、しきりに「旅館に帰ってから髪を乾かしたほうがいい」とすすめられた。雪の降りしきるなか濡れた髪で帰る気力はなく、使えれば何でも良いからと頼むと、ほとんど使われていなホコリまみれのドライヤーを奥から探し出してきてくれた。女将さんも気乗りしない様子、お手数かけてしまった。女将さんの話によると、どこからかやってきた得体の知れない男女の入浴客がせっかく買った新しいドライヤーを持って行ってしまったらしい。レトロな店内に感激して写真を撮らせてもらうと、古い看板などで喜ぶ客が珍しいらしく、不思議そうな顔をされた。会津若松駅から離れた場所にあり、最寄り駅の西若松駅も電車の本数が少ないので、帰路のことを細かく心配されてしまった。申し訳ない。ただ最寄り駅の西若松駅は21時台にまだ電車が残っていた。
入浴済 400円
ハンドドライヤー20円
番台式
〒965-0000 福島県会津若松市材木町2丁目6-14
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